建具の特徴

建具に欠かせない、天然素材「木」

建具の素晴らしさは、釘を一本も使わないことです。
昔から、複雑な組だけで何種類もの形を作り上げてきました。
この技術は、まさに指物の技そのものといってもよいでしょう。

それと共に重要なものが素材となっている木です。
木には人を癒してくれる様々な効果があるのです。

室内の森林浴効果「フィトンチッド」

フィトンチッドとは一言で説明すれば「森林の香」です。
ストレスを和らげて、身も心もリフレッシュさせる森林浴の爽快感は、誰もが経験のあることではないかと思います。この森林効果をもたらす森林の香の正体がフィトンチッド。森林の植物、主に樹木が自分で作り出して発散する揮発性物質で、テルペン類を主成分とした有機化合物です。自然の森林の中で育まれた「木」を素材とした建具を多く使用することで、室内に居ながら森林浴効果が得られるのです。

天然のエアコン効果

木材は湿気が高くなると湿気を吸収し、低くなると放湿して、周りの湿度が一定になるように自動的に調節するといった調湿性能を持っています。このような湿度調節機能によって、ダニ類の発生やアレルギー疾患等を抑えます。

目にも優しい

人の目が疲れない光の反射率は50〜60%とされていますが、杉・檜は60%なのでもっとも快適といえます。また木材は有害な紫外線の反射が少なく、赤外線の反射は多いので、温かさを感じさせてくれます。

ヒノキチオール

檜や青森ヒバにはヒノキチオールという特有の芳香性のある成分が含まれています。
檜風呂が入浴と香の相乗効果により、高いリラクゼーションが得られるが良く知られているように、ヒノキチオールには精神安定効果があります。またヒノキチオールには制菌・抗菌作用もあります。調理用まな板に檜が多く用いられてきたのも、経験によって得られた先人の知恵なのです。

病を治す香を発散

杉や檜の香に含まれている揮発性物質(テルペン類)には、殺菌・殺虫機能の他に人の自立神経のバランスを保つ作用があります。ダニの繁殖を抑制し、抗菌・抗カビ作用もあり、何より人に安らぎを与えて健康を保ちます。